2004年12月31日 ■Ischias(イシアス)とGrippe(グリッペ)。
エモリミエ
あーって、ボケボケ、いそいそ、学校では展示会が行われていたり、久々に日本へ帰ってみたりしていると、もう2月になってしまいました。
12月、1月とすっかり日記を送信せずじまいのエモリミエですが、皆様お元気でいらっしゃることと思います。
2ヶ月分の穴埋めはウェブ担当U氏の技術でなんとか、この日記を12月の欄に、次の日記を1月の欄にしてはいただけないでしょうか(スミマセン僕の怠慢のせいですでに5月。日記到着より3ヵ月たってしまいました。ウェブ担当U)?
と、公開してしまえばなんの意味もない交渉をしている、私。
それでも、最近は日記を見てドイツに来られて私と似たような道を進んでいらっしゃる方もいて、なんだかこっちが励まされているような、日記書かなな…と思う日々です。
しかしながらですね、もうすぐ在独5年になる私は、実際のところ決断すべきことが迫ってきているわ、学校は卒業(今年の7月)に向けてますます忙しなるわで大変なんですわ。
そんな私、昨年12月にはとうとう三十路に突入しまして、改めて考えることも多くなってきたのは事実であります。
12月、私たちの学校では毎年冬の展示会が行われます。今年は私たち2年生が中心になって…。
準備期間の2週間、展示会開催の9日間、後かたづけ、なんやかんやで私はヘトヘトでした。
昔から体力だけには自信があって、どんなきつい日程も割と平気でこなしていたのに、今回だけはいわしましたね、大事な体を。
それは制作を終え、いよいよ明日から展示会!って時に、それまで制作中には、“うーん、なんか腰痛いな。ピップ(エレキバン)でもはっとこか”だった程度の腰痛が、ズッキ、ズキッ、ズキズキズキズキッズキッッッッと痛み始めたではないですか!
それでも、なんか痛いけどそのうち治るかなーって、クラスメートにも
「腰、痛いねん。腰、なんか痛いねんなー」とあくまで平静を装いつつ過ごしていたところ、顔の表情がほんまに痛そうやったらしく、レックス(先生の名前)に
「どないしたんや?どこか、痛いんか?具合でも悪いのか???」と問われ、
「あーなんか、ちょっと腰がね…」なんて受けこたえ。
「そりゃ、いかんな、友達の医者に電話してあげるから、今日病院行ってきなさい」って、その先生の部屋で電話をしてもらってなんやかんや話をしているときに、
「座れば?」といわれ、
「そうやんな、今日一日座ってないわ」と座ろうとした時。
“痛ーい!”と、椅子に座るのがやっと。なんじゃこりゃ?おもっきり痛いやんけ!!!
それでも強気の私は痛さを我慢して、自転車に乗り先生の友達の病院に行きました。
そこは、整形外科でも接骨院でもなく、街のお医者さんといった、“ちょっと、ぐあいが悪いな?”風な時に最初に行くお医者さんでした。
私は先生に「なんだか腰が痛くて…」とだけ伝えると、
「じゃ、そこに仰向けで寝て下さい」と言われ、寝ようとするも、痛くて
「イタ、イタタ、イタタタタ」って、日本語で連発してたら、
「痛いのはわかってるから、とりあえず横になって」と、先生から。 通じてる?!
その後、診断の結果(診断ゆうても、足動かしたりしただけ)、イシアスと告げられました(なんじゃそりゃ?)。
外国で病院行って困るのは、最初の頃は言葉の問題。自分の言いたいことが通じるかどうか?
次もやっぱり言葉の問題。病名がわかるかどうか?とかカラダの部分名とか、そんなもん、いつ覚えるねん!といった言葉の数々。
私もイシアスがわからなくて、なんですかそれ?と問うものの、理解できたのは、“腰、痛み、神経、神経を引っ張ってる”ぐらいでさっぱり…。
うーっと思っている間にも、先生は次なる手段、注射の説明に!
なにやら、腰、もしくはお尻に注射を打つとのこと。
えーそれって、痛い奴ちゃうん?めっちゃ太い針とかで…。
特別注射が苦手でもないけど、異国ということと打つ場所がそんなんで、思いっきり焦る私。
だけど、先生はしゃべりながら、あっさりとしかも相当素早く打ってきました。
おかげでそんなに痛くはなく、先生にも、“はい、終わりー”みたいな感じで合計5分ほどの診察が終了しました。
最後に、「重いものを持たないこと、この1週間はじっとするように。痛くなったら、この痛み止めを飲んで。今日の注射で今日は大丈夫でしょう」と。
注射の効き目はすごく、次の日は、“あ、治ったかな?”くらいの勢い。でも、ゴミを無理な体勢で(めんどくさがりなもんで…)捨てようとした、その時、ピッキーンとなんか、神経が張るような痛みが走り、そのままベットに伏せる私。
あーあと3時間後に、学校なのに、起きあがれへん…。なんてこと。これまでこんな事はなかった。
そこで痛み止めを飲んで、半泣き状態でおとなしくベットにうつぶせで寝てました。
そうすると、しばらくして起きあがれるようになり、“わー薬ってすごいな”などと、呑気に思いながら自転車で学校に行った私であります。
それ以降、かなり気を使って生活していたので、今のところ痛くない生活を送れていますが、ドイツ人曰く、「再発あり」なので、今度またなったら、どうしよー…。
そんなこんなで無事に展示会も終わり、慎重な後かたづけ、毎日腹巻きに貼るカイロで腰を労りに労った結果、やっと楽しい冬休みに突入。
学校が終わってすぐ、みんなと抱き合いながら(挨拶としてね)
「よいクリスマスをー!よい、お年をー!」
などと言い合う…。
私自身も部屋の掃除、年末に帰国する為の準備、クリスマスはスイスで過ごすから、彼氏と彼氏のお兄さん、お姉さんへのクリスマスプレゼント買いに。
と、なんやらかんやら済ませて、彼の家についてみると、彼が風邪で寝込んでいた。
なんなんー悪いタイミング!
って、よくよく話を聞くと、2週間前に買った鶏肉を食べたとのこと。
冷蔵庫に入っていて、においもなかったし、前の晩ネコも食べてたから(このネコ、かなりの美食家。もしくは、偏食?)って、言うではありませんか?!
そんなん“絶対カラダおかしなるわー!!!!”って病人相手に叫ぶあたし。
さらに「そりゃ、自分が悪いわな…」と、冷たい私。
翌日はなんや、結構マシになったみたいで、2人で買い物に。
その日は、キチンとご飯も食べ明日は楽しいクリスマスイブーな気分で寝る私。
しかし早朝、強烈な吐き気と、胸焼けと、胃酸過多が一気に来たような気分の悪さに目が覚めて眠れなくなる。
横になっていると、ますます気分が悪いのでソファーに座ってぼーっと、見たくもないTV見てじっとしていると彼氏が起きてくる。
私が「気持ち悪いねん…」と伝えると、
「あ、それ、一緒の症状。そのうち吐いて、下痢になる…」と言われ、
「えーそれって、うつったって事?鶏肉を食べた人だけがなるのではないのか?私は昨日その鶏肉を処分したし、何もへんなもん食べてない!」
と、言ったところで気持ち悪いのが納まるわけでもなく、ますます気持ちが悪くなって、とうとうトイレに駆け込む羽目に。
結果、彼氏の言ったとおり、吐き気、下痢、発熱と彼と全く一緒の順番で一緒の症状で12月24日はさんざんな一日に…。
スイスにも行けず、熟睡もできず、食べられず…。
翌朝は少しマシになるものの、まだ食べることはできず…。
それでも、がんばってスイスに行き少しだけクリスマス雰囲気を味わいました。
3日間、殆ど食べなかった私の胃腸は弱りに弱っていて、何か食べるとすぐに胃痛。
こんな時に限って、大正漢方胃腸薬を持ってなくって、仕方なくスイス式の胃痛解消法を試すものの、イマイチ。
苦いお茶を飲まされ、うげぇーってなるような薬を飲まされ、
“でも、効かへんやん!!!!!”
結局、帰国日である28日までに回復とはいかず、空の上ではできるだけ気分悪くならないようにおそるおそる過ごしておりました。
で、日本に着き次第、「うどんあるー?うどん食べたいねん」と、母に電話を入れ、家路につきました。
で、今回のテーマである、イシアスとグリッぺ。
イシアスは日本語で座骨神経痛。
グリッペは流行風邪。
12月に私を襲った2つのものですが、何となく響きが好きなドイツ語だったりして、
約5年もいると、「そんなドイツ語もででくるねんなー」と、“ふーん”と思っている今日この頃です。
それでは、次回1月分の日記で!
エモリミエ